シーズン1から4年後の夏。ヨシオ(斎藤工)が久しぶりにペンションに帰って来ると、テキトーオーナー・シロウ(リリー・フランキー)と、しっかり者の娘・ハル(伊藤沙莉)が、相変わらずの様子でペンションを営んでいた。 ヨシオは夏の間だけ再びペンションでバイトとして居候することになる。3人のおバカなペンション生活が始まるのだ。 新たなお客がペンションをおとずれる。かつて大ヒットソングを生んだ大物歌手・サエキ(関智一)は、新曲の歌詞を書くことから逃れるためにやってくるが、ほどなくマネージャー・クドウ(剛力彩芽)が追いかけてくる。 2人ともお客として宿泊し、その期間中で歌詞を書き上げることに。 世間では一発屋扱いだけど態度が大物のサエキは作詞をさぼって酒を飲み、若い女性ファンのお客たちをはべらせている。 生真面目なクドウはサエキの素行を必死に整えながら歌詞を書かせようとする。 シロウはクドウのサエキに向けた一見献身的にも見える態度の裏にある、妙な感情を感じ取ってしまう。
シロウ(リリー・フランキー)は、マネージャー・クドウ(剛力彩芽)と付き合うことになり、ペンション付近にある陶芸教室にやって来る。有名映画のワンシーンを模したり、くず餅をあーんし合うなど、久々できた彼女に鼻の下伸びっぱなしのシロウ。 サエキ(関智一)は、自分のマネージャーがおじさんとイチャイチャする様子を写真に収め、悶えるように顔を歪めている。何故? そう、サエキとクドウには企みがあったのだ。そこへサエキファンの女性客たちが合流しサエキを調子づかせ、クドウのフラストレーションはマックスに。ヨシオとハルは、困惑するシロウの様子を眺めて呆れている。 果たして、サエキとクドウの企みとは? そしてシロウは、久しぶりの彼女との愛を育むことができるのか。 そして今年の夏は、あの人がペンションにやって来る。シロウのハトコ、ハルのハトコオバである、東京のヒカリちゃんこと、ヒカリ(山口智子)。それはまるで風のように。ときに嵐のように。破天荒なヒカリがペンションに風を巻き起こす。
ヒカリ(山口智子)と四年ぶりの再開でテンションマックスのハル(伊藤沙莉)。 ヒカリの尻に敷かれて、ちょっぴりらしくないシロウ(リリー・フランキー)。 それを見て和みつつも、ヨシオ(斎藤工)はふとあること思う、ハルとヒカリが似ている、シロウの扱いが一緒だ、と。 そんなヨシオの勘ぐりにもシロウはシドロモドロ。 ヒカリは破天荒に輪をかけ、ヨシオの買い出しや夕飯の片付けに、品定めするように付きまとう。 ヨシオは、あくまでも自分のゾーンに引き込もうとするヒカリにややお疲れ気味。 ヒカリ「ヨシオくんってハルのこと好きでしょ」 自分の気持ちを簡単に見透かされた事と同時にハルへのヒカリと、そして自分の気持ちに気づくヨシオ。 そしてヒカリはさらに、新たな風を呼び込むのであった。
シロウ(リリー・フランキー)とヒカリ(山口智子)。本人たちにしか知り得ない、向き合い難い記憶を、それぞれ過ごした時が優しく許してくれる。 そんなそよ風のような夜が開けた朝、シロウはハル(伊藤沙莉)にペンションをたたむと告げる。 そしてハルは、親に言えない切ない思いを胸に抱えていた。 そんな心境をヨシオ(斎藤工)は察して、ハルに寄り添い向き合っていく。2人の距離が微妙に、少しづつ変化していく。 果たしてこのままハルはヒカリと東京に行ってしまうのか。シロウは納得できるのか。そんな家族の様子を、ヨシオはただ只管に遠くから眺めているだけだった。 お互いを思う気持ちを言葉にできないシロウとハルはある答えを見つける。