シロウ(リリー・フランキー)とヒカリ(山口智子)。本人たちにしか知り得ない、向き合い難い記憶を、それぞれ過ごした時が優しく許してくれる。 そんなそよ風のような夜が開けた朝、シロウはハル(伊藤沙莉)にペンションをたたむと告げる。 そしてハルは、親に言えない切ない思いを胸に抱えていた。 そんな心境をヨシオ(斎藤工)は察して、ハルに寄り添い向き合っていく。2人の距離が微妙に、少しづつ変化していく。 果たしてこのままハルはヒカリと東京に行ってしまうのか。シロウは納得できるのか。そんな家族の様子を、ヨシオはただ只管に遠くから眺めているだけだった。 お互いを思う気持ちを言葉にできないシロウとハルはある答えを見つける。