東京都檜原村は、島しょ部を除く都内唯一の村。9割以上が山林で鉄道もコンビニもない。かつては甲斐への道が通じ、杉やひのきの産地として大いに賑わった。しかし、国産材の不振で人口は最盛期の3分の1、2200人に。山を所有する林業家は一軒となった。高齢化で5人に1人は80歳以上。なのに村にはかげりがない。それぞれやれることをやって、あるいはこの地に魅せられ移住して、東京の隅っこで暮らしている。