4つの人の住む島と180の小島からなる島根県・隠岐諸島。古代から朝鮮半島への重要な輸出品だった黒曜石の採掘が今も続き、アシカ漁や巫女舞など、国境を越えて日本海沿岸に共通する文化が息づく。一方、近世まで天皇や貴族たちの流刑地となっていたため、様々な貴族文化も伝わる。後鳥羽上皇も楽しんだとされる日本最古の闘牛“牛突き”もその一つ。小さな島に多様な歴史と文化が詰まった、玉手箱のような隠岐の島々の物語。