大正から昭和にかけて大阪ではモダンな建築文化が花開いた。銀行、実業家の私邸、キャバレー…。建物に込められた人々の思いや移り行く街の姿を見つめる(2023年放送) 大阪が人口や面積で東京を抜き「大大阪」と呼ばれた時代。財を成した商人たちが建てたモダンな建築は今も街中で輝きを放つ。西洋に倣った社交倶楽部は財界人の憩いの場に、実業家の私邸は演劇の舞台に。昭和のキャバレーでは毎夜人生模様が繰り広げられ、3代続く理髪店は「磨けば光る」を信条にこだわりの空間を受け継ぐ。一方老朽化で失われゆくモダン建築も…、再生の中に受け継がれる記憶とは。建物と人が響きあう街の物語。