日本各地に古くから伝わる酸っぱい食文化や酸っぱい果実、そして“酸っぱい”を活用した温泉など。その奥深い文化や伝統を守り伝える人々の営みを訪ねる「すっぱい旅」へ。 古来、保存のための発酵などの文化が発達した日本は「酸っぱい大国」。酢や梅干、ゆずなど風土や暮らしと結びついた営みが各地に。塩漬けした魚と米飯を発酵させるすしの原型「なれずし」。越冬用の保存食として木曽地方に伝わる漬物「すんき漬け」。食だけでなく、沖縄の「芭蕉布」の洗濯にはシークヮーサーが使われ、秋田・玉川温泉は強酸性の湯が病に効くと多くの人が湯治に。奥深い文化や伝統を守り伝える人々の営みを訪ねる。