戦後、在日朝鮮の人々から広がり、今や外国人旅行客にも大人気の「焼き肉」。漁師町のホルモン、大阪の焼きトン、信州のジビエ、ブラジル流…。日本各地、焼き肉の旅へ。 ご褒美に、家族のために、自分のために…元気を出したいときに食べるのが「焼き肉」。信州の山奥・遠山郷では古来、さまざまな獣の肉で人々がうたげを開く。ボクサーが人生を懸けた試合後に食べる焼き肉の格別な味。宮城・気仙沼では遠洋漁業の漁師が愛する「気仙沼ホルモン」が名物に。老夫婦が営む大阪市内唯一の養豚場、夫婦愛の詰まった焼きトンの味。おいしくて、元気が出て、時に切ない思い出も。人生が詰まった焼き肉の旅。