神部界へと帰還し、魔界の扉へと向かったワタル、虎王、海火子の3人は、やがて巨大な地底湖にたどり着く。そこに吼鬼を従えた閻羅王が登場し、ワタルの命を大暗黒龍の生贄にすべく襲いかかる!ワタルは閻羅王に一対一の勝負を挑む。ワタルの想いに呼応するかのように「拳龍の勾玉」が出現、ついに閻羅王の企みをくい止めた。 魔界の扉を封じるべく、虎王はひとり毒の湖に飛び込んでしまう。 虎王が勾玉をおさめた瞬間、湖は光に満たされ、水が止めどなくあふれ出した。吹き上がる水は創界山全体に行き渡り、神部七龍神に新たな命を吹き込む。そして翔龍子もまたその眼を開くのだった。 ついに真の平和を手にした創界山。だが、湖の水は冷たい氷となり、虎王を閉じこめたまま永久に溶けることはないという。救世主としての役割を果たし終えたワタルも、もう二度と神部界を訪れることはないだろう。 やりきれなさにうつむくワタルに、龍神丸が語りかける。 ワタルが仲間たちと過ごした日々は、伝説として永遠の時を生きるのだ。龍神丸の暖かな言葉に、ワタルはようやく笑顔を見せるのだった――。