山崎真の夢はパイロット。しかし対人恐怖症歴7年で航空大学の受験も出来ず、ネットゲーム仲間のコツカとフライトシミュレーションゲームに興じる毎日だ。ある日、母の香津子から同姓同名のパイロットの話を聞きネット検索すると、かわいい女の子・ヤマザキマコトのブログに手が止まる。同じく対人恐怖症だというマコトに外出の課題を与えると次々クリア。刺激されて自分も外で新聞を買うことに成功した真だが、家に戻ると――。
だまされていたと知った真(須賀健太)はパニックに陥る。真は高校生のとき親友に嘘(うそ)をつかれ、以来、極端な嘘嫌いになったのだ。マコトに真偽を確認するが否定され、逆に嘘をつくのはだめで人を疑うのは良いのかと責められる。勢いでマコトと会うことになってしまった真は、またドッキリではないかと疑いつつ待ち合わせ場所に行って驚く。そこに居たのは飛び切りかわいい女の子・真琴(石井杏奈)だった…。
再びショックを受けながらも本気で航空大学受験を目指し、真琴(石井杏奈)を忘れることを自らに課した真(須賀健太)。しかし偶然再会した真琴から、友達にだまされて借金があり、金が必要だったと聞かされる。ドッキリ番組の仕事は辞めたと言う真琴に、真は大事な飛行機模型の売却とアルバイトで金を捻出して渡す。だが案の定、借金の話は嘘(うそ)。そしてまたもドッキリ撮影隊が現れ――。
家に入れなくなり、母・香津子(戸田菜穂)とも真琴(石井杏奈)とも連絡の取れなくなった真(須賀健太)だが、何とか航空大学の受験に臨む。だが直前に、真琴が拘留されたという電話が警察から入る。試験を諦めて駆けつけた真は、真琴とルームシェアして暮らすことになった。真は生活のため旅行代理店で働き始めるが、そこに現れたのはフライトシミュレーター仲間の“コツカ”を名乗る男(山中崇)で――。