「人々が自発的に本を読むことやめ権力がそこにつけこんだ」とモンターグに告げるフェイバー。支配を自ら招いた人間たちの愚かさを鋭く告発する作者のねらいとは何か? 欠勤中のモンターグを訪ねた隊長ベイティーは「考えて苦しむくらいなら本など読まない方がまし。私たちは幸福な生活を守っているのだ」とはっぱをかける。その後モンターグは、抵抗運動を支援するフェイバー教授と出会い「人々が自発的に本を読むことやめ権力がそこにつけこんだ」という事実を知らされ衝撃を受ける。第三回は、支配を自ら招いた人間たちの愚かさを鋭く告発するブラッドベリの現代社会批判に迫っていく。