哲学者・池田晶子にとって真の意味で「考える」とは自己の中に眠れる「真理」を見いだすことだった。震災以降、「考える」という営みが何をもたらしてくれるのかを深く問う 「震災からの復興」に思いを巡らすとき、私たちは「考える力」という足元を見つめ直さざるを得ない。哲学者・池田晶子にとって、真の意味で「考える」とは自己の中に眠れる「真理」を見いだすことにほかならなかった。それは「自己」とのつながりを取り戻すことでもある。第四回は、私たちが震災以降、どう未来を思い描けばよいのか、そのとき真に「考える」という営みが何をもたらしてくれるのかを深く問いかける。