紀有常、源融、惟喬親王。彼らは、なぜか出世争いからはこぼれ落ちた業平と深い友情を交わす。優れた人への謙虚さ、真心といった業平の美質が彼らをひきつけたのだ。 紀有常、源融、惟喬親王。彼らは、なぜか出世争いからはこぼれ落ちた業平と深い友情を交わす。優れた人への謙虚さ、真心といった業平の美質が彼らをひきつけたのだ。挫折や人間関係のこじれ、世間から取り残される寂しさ……数々の憂いを抱えた男たちは、業平の情の細やかさや共感力によって、癒やされ励まされていく。第3回は、業平が男たちと交わした交友を通して、友情のあり方、上司との心の通わせ方などを考えていく。