「ポスト全体主義」に対抗するためには、「人間らしく暮せるか否か」という基本に立ち返り、人間の「いま、ここ」を起点として「真実の生」を求め続ける必要があるという。 「ポスト全体主義」に対抗するには「人間らしく暮せるか否か」という基本に立ち返り、人間の「いま、ここ」を起点として政治運動を再構築する必要があるという。「真実の生」を求めたハヴェルたちのこうした運動は、21世紀のさまざまな問題を先取りしており、そこで生み出された知恵や思想には現代の問題を解決する大きなヒントも溢(あふ)れている。第2回は、一人ひとりの人間が社会を変えていくには何が必要かを考える。