どんな暴力や迫害にあおうともひたすら他者に内在する仏性を尊重し礼拝し続ける常不軽菩薩。作家の安部龍太郎さんとともに法華経後半を読み解き理想の生き方に迫っていく。 どんな暴力や迫害にあおうとも、ひたすら他者に内在する仏性を尊重し礼拝し続ける常不軽菩薩。経文などを全く読めずともやがて悟りを得ていくという姿には、法華経の修行の根幹が凝縮している。すべての人間に秘められた可能性を信じ尊ぶ行為こそが、自らの可能性を開いていく鍵を握っているのだ。第四回は、歴史小説「等伯」を書いた直木賞作家の安部龍太郎さんとともに法華経を読み解き、理想の人間の生き方に迫っていく。