西郷隆盛は、世界史的視野から情報革命による変動を鋭く洞察し、国家がどうあるべきかについてのヴィジョンを模索していた。第1回は、西郷の思想の先見性に迫っていく。 西郷が生きた時代は、世界では巨大な情報通信革命が急速に展開していた。鉄道網の敷設、大陸間をつなぐ海底電信ケーブルの設置などなど、現在でいえばインターネット革命に匹敵するような巨大な地殻変動。西郷は世界史的視野からそうした変動を鋭く洞察し、国家がどうあるべきかについてのヴィジョンを模索していたのだ。第1回は、西郷の人となりなども交えながら、彼の思想の先見性に迫っていく。