ラッセルは「幸福論」を説き起こすにあたり「人々を不幸にする原因」の分析から始める。その最たるものはネガティブな「自己没頭」。そのワナに陥らない秘けつとは? ラッセルは「幸福論」を説き起こすにあたり「人々を不幸にする原因」の分析から始める。その最たるものはネガティブな「自己没頭」。それには、「罪びと」「ナルシスト」「誇大妄想狂」の3つのタイプがある。いずれも自分自身にとらわれすぎることが不幸の原因であり、ラッセルは、自分自身への関心を薄め、外界への興味を増進していくことを薦める。第1回は、ラッセルの人生と、人々を不幸にしてしまう原因を解説する。