植民地を争奪する帝国主義が猛威をふるった19世紀の西欧。全体主義につながる「人種主義」「民族的ナショナリズム」がどのように生まれたかを明らかにしていく。 「帝国主義」が猛威をふるった19世紀。西欧人たちが自分たちとは全く異なる現地人と出会うことで、彼らを未開な野蛮人とみなし差別する「人種主義」が生まれる。一方、植民地争奪戦に乗り遅れたドイツやロシアでは、中欧・東欧の民族的少数者たちの支配を正当化する「民族的ナショナリズム」が生み出される。第三回は、全体主義につながる「人種主義」「民族的ナショナリズム」がどのように生まれたかを明らかにしていく。