社会の基盤ともいえる「あわれみ」の感情。人間が元々もつ「自己愛」を「あわれみ」の感情へと上手に育て拡大することで「公共性」をもつ存在にエミールは成長していく。 思春期を迎えたエミールはいよいよ社会の中に入っていく。その際に最も大事な要素は「あわれみ」の感情。人間がもともともっている「自己愛」を「あわれみ」の感情へと上手に育て拡大することで貧しい人々への共感や不平等な社会への憤りをもつ「公共性」を備えた存在へとエミールは成長していく。その媒介となるのが「歴史教育」と「宗教教育」。私たちの社会の基盤ともいえる「あわれみ」の感情を育てることの重要性を学んでいく