「考えること」「信じること」というそれぞれの方法で生涯信念を貫き通した中江藤樹と日蓮。いかなる権威・権力にもたじろがない「ゆるぎない座標軸」の大切さを学ぶ。 「考えること」「信じること」というそれぞれの方法でゆるぎない信念を貫き通した儒学者・中江藤樹と仏教者・日蓮。中江藤樹は「道は永遠から生ず」との信念を生涯つらぬいた。一方、日蓮は「法華経」を生涯の座標軸に据え、いかなる権力の脅しにも屈せず、死罪、流罪をも精神の力ではねのけた。第三回は、中江藤樹と日蓮の生き方から真摯に考えぬき真摯に信じぬいたからこそ得られる「ゆるぎない座標軸」の大切さを学んでいく。