良寛は晩年自らの老いや病の有様を克明に作品に描いていく。そこには、全てを言葉で表現し尽くすことで、それを人生修行の場としようという良寛の強じんな精神がみえてくる 良寛は晩年、老いや病に苦しめられた。彼の漢詩や和歌には、その克明な状況すら描かれている。そこには、全てを言葉で表現し尽くすことで、「老い」や「病」「死」と対峙(じ)し、それを人生修行の場としようという良寛の強靭(じん)な精神がみえてくる。良寛の表現活動を通して、「老い」や「病」「死」との向き合い方を学ぶ。