良寛の和歌や漢詩から「肩書きや名誉、金銭等は本来の自己には何の役にもたたない。ごまかしようのないありのままの自分を見つめよう」というメッセージを読み解いていく。 良寛ほど「ありのままの自己」を見つめぬいた人はいない。ときに厳しく、ときに笑い飛ばすような批評眼を通して見つめた人間洞察からは、肩書きや名誉、金銭等は、本来の自己には何の役にもたたないのだ、というメッセージが伝わってくる。そして、ごまかしようのない自己を認めた時、何ものにも惑わされない「自由な生き方」も自ずと見えてくる。自分自身を見つめる方法や何ものにも惑わされず伸びやかに生きるヒントを学ぶ。