「アンガージュマン」(参加・拘束)という概念を提唱し、社会へ積極的に参加して自由を自ら拘束していくことが自由を最も生かす方法だと主張するサルトル思想を読み解く。 サルトルは「アンガージュマン」(参加・拘束)という概念を提唱し、人間は積極的に《状況》へと自らを《投企》していくべきだと訴える。社会へ積極的に参加し、自由を自ら拘束していくことが、自由を最も生かす方法だと主張するのだ。それは、サルトルが生涯をかけて、身をもって実践した思想でもあった。第四回は、どんなに厳しい状況にあっても「自由」を生かし、「希望」を失わずに生きていく方法を学んでいく。