日本人の微笑みの本質を見事に読み解いた小泉八雲。そこには彼ならではの資質があった。五感を駆使し、異なる声に耳をすませ続けた八雲の「異文化理解の方法」に迫る。 小泉八雲は、西欧人たちには理解が困難だった日本人の特質に新たな光を当てる。悲しいときのほほ笑みを「究極の克己心にまで達した謙譲」と読み解いた八雲。なぜここまで日本人の本質に迫れたのか?そこには「五感を研ぎすませて対象に向き合う」「相手の立場になりきる」といった八雲の資質があった。第三回は、五感を駆使し、異なる声に耳をすませ続けた八雲の「異文化理解の方法」を明らかにしていく。