「すきや」という言葉には日本人の感受性が凝縮している! 第三回は「茶室」に込められた深い意味や、茶が教える美の極意「自他一体の境地」を解き明かす。 西欧近代の美学では、しばしば芸術家、鑑賞者双方が我をむき出しにし、自己主張し合う。しかし、それでは、芸術の本質は理解できない。自己を空しくし芸術に身をゆだねることによって、自己を超越した「自他一体の境地」に至ることこそ「茶」が教える芸術の奥義だという。第三回では、茶が教える美の極意「自他一体の境地」や、日本人の感受性が凝縮した「茶室」に込められた意味を解き明かす。