般若心経は私たちは「空」のもとで生きているとした。そして人間がどのような心構えで人生をおくるべきなのかを語っている。第2回では「空」とは何か、その基本を学ぶ。 世の中は、複雑な要因が絡み合いながら常に移り変わっている。そして世の中の変化のすべてを、人間が完全に予測することはできない。古代インドの仏教徒は、この不確かな世の中をどう捉えるべきか、さまざまな考察を巡らせた。その中から生まれてきたのが「空」の思想だ。般若心経は、私たちは「空」のもとで生きているとした。そして人間が、どのような心構えで人生を送るべきなのかを語っている。第2回は「空」とは何かに迫る。