君主論では、人間関係についても多くのページが割かれている。そこには、恩恵や賞罰の与え方、様々なグループをまとめあげる技、部下への接し方などが記されている。 「君主論」では、人間関係のあり方にも多くのページが割かれている。そこには、恩恵や賞罰の与え方、さまざまなグループをまとめあげる技、部下への接し方、他人との距離の取り方など、具体的な方法が事細かに記されている。大衆は移り気なものだと痛感していたマキャベリは、人心をつなぎとめるためには、常に細心の注意を払うべきだと考えていた。第3回では、人つきあいに潜むワナと、人の心をつかむ極意について考える。