電車の中で雅史(唐沢寿明)は、「電話してくるな」「好きだと言うな」と言うが、ゆき子(和久井映見)は雅史を嫌いになれない。菊雄(岸谷五朗)は妹の気持ちを察して気を遣う。失恋を知った同僚の美津子(西田尚美)が、ボーイフレンドとして槙原(江川芳文)をゆき子に紹介した夜、父・忠志(河原崎長一郎)から母の孝子(河内桃子)を東京の病院に入院させるため、雅史に頼んでくれと電話がある。頼まれた雅史はふたつ返事で引き受けるが、ゆき子はそこでまた自分と雅史との家の違いを感じさせられる。しかし、雅史はゆき子を愛していることに気づき、美咲(森口瑤子)や初恵(五十嵐いづみ)に別れを告げる。孝子の入院当日、雅史は父、浩一郎(神山繁)に初恵と結婚しないことを告げるが、浩一郎は強引に初恵と結婚させるつもりだ。孝子の手術は成功、お礼の電話を途中で切ったゆき子を追った雅史は、マンションの鍵を返そうとするゆき子に再び鍵を渡すのだった。