松井ゆき子(和久井映見)は食品会社事務員。石川県能登で民宿を営んでいる両親の元を離れ、東京でひとり暮らしをしている。そんなある日、上京してきた兄の菊雄(岸谷五朗)を新米の運転手と間違えた商事会社の社長・高木雅史(唐沢寿明)と出会う。彼には妹がおり、同じ年頃のゆき子に好意を抱く。菊雄が上京してきたのは、思いを寄せているレイコ(高島礼子)との仲をはっきりさせるためだった。レイコは菊雄の同級生で、キャビンアテンダントをしている。翌日、高級フランス料理の店へ出かけたゆき子は、あまりの高さに驚き、レイコが現れる前に財布を菊雄に渡して出たが、そこでまた雅史と再会する。