デンマーク軍の多目的支援艦の“メガ・ピットイン”作業に密着。プロペラやシャフト、機密満載のソナー部品など、“規格外のスケール”で行われる点検・修復作業を紹介する。 「アブサロン」は、輸送・揚陸機能に戦闘能力を加え、ステルス性も持つ“21世紀の軍艦”。5年ごとにドックに入り、全長137メートルの巨体と装備品を徹底的にチェックする。長いプロペラシャフトの「ずれ」は、熟練工が経験と勘を頼りに修復。船底部に取り付けられたソナーの動作確認も念入りだ。5週間にわたるピットインから、軍事用ハイテク部品と職人芸の、意外なコンビの妙が浮かび上がってくる。