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憎しみを愛に ~テロ被害者たち~

リズとスティーブン夫妻はアメリカで起きた同時多発テロで最愛の息子ピートを失った。ピートは9月11日に打合せのために世界貿易センタービルの106階にいた。姉と最後に交わしたメールは「逃げ道がない。煙が充満してきている。怖い」という内容だった。 リズは、息子の死を受け入れるのに半年以上かかったと振り返る。やがて夫妻はピートが生きた証を何かの形で残したいと考えるようになった。そうした時、世界にはテロや戦争の悲惨な経験でPTSDに苦しむ人が多くいることを知り、二人は心のケアを行うための施設を世界中に作る活動を始める。 施設開所式のためウガンダに招かれた二人は、ある少年に出会う。軍閥に誘拐され、虐殺に荷担させられたジェームズだ。悲惨な体験を絵に描くことで絶望から立ち上がろうとするジェームズに、リズは逆に励まされる。そして、心のケアという地味な活動こそ、憎しみの連鎖を断ち切るために重要だと確信する。 このほか、ロンドン同時爆弾テロで妹を亡くし、遺志をついでインドの眼科治療施設支援を乗り出した女性と、バリ島でテロに遭い両足を切断する重症を負った男性が、絶望の中から立ち直り、同じように脚を切断した人たちの支援を行う様を描く。 原題:Love Hate Love 制作:KTF Films (アメリカ 2011年)

日本語
  • Originally Aired September 21, 2011
  • Runtime 50 minutes
  • Network NHK
  • Created November 11, 2011 by
    Administrator admin
  • Modified November 11, 2011 by
    Administrator admin