広島・長崎に原爆が投下されて以降、その壊滅的な破壊力から大国間の相互抑止を維持してきたといわれる核兵器。しかし、ロシアのウクライナ侵攻後、核兵器が威嚇にとどまらず、実際に使われるのではないかという懸念が世界に広がっている。一方、極東アジアでは、北朝鮮が核・ミサイル開発を加速、中国も核戦力の強化に乗り出しているとみられている。危機に直面する世界の核抑止態勢を描き、人類に何が求められるのか考える。