2020年のオリンピック・パラリンピックを前に、東京のルーツ「江戸」をめぐる新たな発見や研究が相次いでいる。150年前にその名を失った“日本史上最大のロスト・シティー”江戸の知られざる姿を、ドキュメンタリーやドラマ、高精細CGなど、多彩な演出で描く3回シリーズ。 最終回の第3集は、大火災と格闘した江戸っ子たちの物語。去年、東京駅近くの工事現場から、江戸時代265年の地層が初めて一度に出土した。そこには、大火の跡「火災層」が幾層も残されていた。最新研究から、江戸は3年に一度の割合で大火に襲われる、“世界最悪の火災の町”だったことが判明。さらに、竜巻のような炎「火災旋風」が猛威を振るっていたことも分かった。 江戸の人々は、この災厄の町とどう向き合い、どのようにして復興を成し遂げていたのか? 番組では、大火後の江戸の大改造や防災対策の成果を、最新のシミュレーションで検証。さらに、江戸の町人たちが生んだ、「町火消」をはじめとする画期的な仕組みを明らかにする。