4月、ワールドカップ開幕を2か月後に控えたサッカー日本代表に激震が走った。ハリルホジッチ監督との契約を解除。日本サッカー協会が明かしたその理由は、衝撃的だった。「チーム内で信頼関係が欠如」「監督が求める高いレベルに選手がついていけなかった」。選手個々の実力不足を認め、チームがバラバラになっていたと明かしたのだ。4月に発表された世界ランキングは18年ぶりに60位台に転落。代表戦では空席が目立ち、視聴率も低迷するなど人気が急落している。もしワールドカップで惨敗すれば、“サッカー離れ”が一気に加速する恐れがある。初出場のフランス大会から節目の20年。今大会は、日本サッカーの浮沈を賭けた、“分水嶺”となる。いま「日本代表」に何が起こっているのか、そして実質3週間という短期間で、“どん底”からどのように這い上がろうとしているのか。監督、スタッフ、選手に密着し、さまよい続ける日本代表の真実を追う。