病気や事故で臓器の機能が低下した患者に、延命の道を開いた「臓器移植」。しかし、法整備から25年がたったいまも、日本では希望者の2%程度しか移植を受けられない状況が続いている。世界では、臓器移植は自国内で賄うべきとの考えが主流だが、ドナー不足にあえぐ日本では、渡航移植に踏み切る患者が少なくない。ニーズを満たすため、海外の貧困地域のドナーから金銭で臓器を集めるネットワークも暗躍。臓器移植の闇を追う。