高等部の生徒だけで運営されているサロン・ド・マリーで、生徒会長を務める校内一の天才・天王寺麻里と出会ういちご。しかも、天王寺はアンリ先生の愛弟子である事を聞き、憧れの眼差しを送るいちごは、自分もお店で働きたいと言い出す。そんないちごに、花房は安堂の実家の手伝いを提案。安堂の実家は『夢月』という和菓子屋をやっていて、週末はいつも手伝いに帰っていたのだった。そして当日、樫野や花房とも一緒に『夢月』を手伝ういちごだったが、そこで安堂の弟・一太が何かと突っかかってきては、パティシエを目指すいちごたちに「帰れ」と言う。安堂も同じ夢を持つのに、なぜそんなことを言うのか一太に聞くいちご。ふと寂しげな表情を見せる一太だが、そこへ来た安堂を一瞥すると「ケーキなんか大嫌いだ」と叫び、走り去っていくのだった。いちごは一太がケーキを頑なに嫌うのには何か理由があるはずと感じ、二人きりになって話をする。そして、安堂の夢を知らない事が原因だと分かったいちごは、一太の為にスイーツを作ろうとする。