▼「猿の手様」 石川寅男(布施博)が経営する小さな町工場は多額の負債を抱えて、もはや倒産寸前。石川家には、父の形見で、一生に3度だけ、どんなことでも願いを叶えてくれるという「猿の手」があった。これまで2度使っており、願いが叶った分だけ見返りとして災難がふりかかってくる。妻の志津(清水ミチコ)も心配する中、切羽詰まった寅男は、ついに…。 ▼「悪魔のゲームソフト」 牧村テツオ(高山良)の周囲では、両親、飼い犬、小学校の担任の先生が行方不明になっていた。そんな中、テツオと友達はパソコンの前に座っている。二人はつい先ほど、不良中学生たちに絡まれてゲームのカセットを奪われてしまったばかりだ。その中の一人の生徒手帳をスキャンするテツオ。すると、パソコンゲームの中に不良そっくりのキャラが立ち上がって…。 ▼「死後の苦労」 新婚の福子(ゆうゆ)と幸雄は、ハネムーンの途中で交通事故に遭い、命を落としてしまう。気がつくと、そこには神様(鈴木清順)がいた。なんとか生き返らせてほしいとお願いする二人。すると神様は、ある一組の男女、香川良夫(そのまんま東)と朝倉小枝子(村上里佳子)を結びつければ願いをかなえるという。だが、香川と小枝子は犬猿の仲だった。