最愛の浩志を亡くした直を見知らぬ青年・健が訪ねて来る。浩志の名を語る健は、必死に何かを訴えようとして、意識を失ってしまう。 一命をとりとめた健だが、自分の体に浩志の魂が宿っていることを知られたら、命が消える定めなのを知り、絶望する。記憶喪失のふりをして、健は退院するが…。 そんなとき、健は新聞でゼノの自殺説を知り、驚く。それは、柏木の企みだった。博人はなぜ直にゼノの真実を話さないのか─焦燥感に駆られた健は、再び直のもとを訪れ…。