「決して母さんを捜しちゃだめ」それだけ告げて母が突然姿を消した。丘野真とひなたの兄妹は、母の手がかりを求めて、 幼い頃育った"風音市"に戻ってきた。幼なじみの橘勤や紫光院霞は、真たちを暖かく迎えてくれる。 だが夜になると風音市はその装いを一変させた。街からは人の気配が消え、無人の路面電車以外に動くものは何もない・・・。 真はそんな夜の街で一人の不思議な少女と出会うのだった。やがて春休みも終わり、真は勤たちと同じ風音学園に編入された。 その日の放課後、真はどこからか聞こえてきたハーモニカのメロディに思わず足を止める。記憶の中に蘇ってきたのは、 幼い頃にある少女と交わした一つの"約束"。真はハーモニカの音色を探して思わず駆け出していた・・・。
幼なじみの鳴風みなもと再会した真は、霞や勤たちも一緒になって、喫茶店でお茶をしたり放課後の教室でとりとめのない話をしたり、“ふつう”の日々を楽しく過ごしていた。 ただひとつ普通でないことは、この街から感じられる視線の存在と一人の少女――。 そんなある日、みなもの家を訪れた真は、みなもの父・秋人の「街に人が操られている」という言葉に、自分の感じていたものが間違いでないことを確信する…。
「君は希望なんだ…」という言葉を残して消えた秋人。事の真相を確認するため、嵐が吹き荒れる中、真はみなもの家へと向かう。 その頃、みなもは秋人の書斎で見つけた一枚の写真を手掛かりに、“九月堂”にいた謎の少女を訪ねていた。 少女はただならぬ雰囲気でみなもに襲いかかろうとするが、駆けつけた真に間一髪で阻止される。 少女は「もう…いい……」という言葉を残し、九月堂ごと消えてしまう…。 紫光院と勤の協力で、真の父・真吾と少女、そして風音市の関係を知った真たちは、全ての謎を解き明かすため、風音神社へと向かうのだった。 少女の口から語られる「街」の真実とは!? そして真とみなも少女の運命は!?
2002年12月27日に発売された本作のファンボックス。追加のシナリオパートと各種雑誌に収録された壁紙集、オリジナルのアニメーションDVDが付属。なお、このアニメDVDは「そよかぜのおくりものビジュアルファンブック」に完全版が付属する。