マニフィーク誌の廃刊によって編集部をクビになった波美(倉科カナ)。どうしても編集者になりたいと東京で出版社回りを続けるが、すべて不採用。加代(羽田美智子)の勧めもあり美波町に帰るが、医学部に通う果歩(岩佐真悠子)ら同級生の活躍を聞き気持ちが乱れる。そんな時、鳴門金時の会社の社長秘書の話が持ち上がり、波美は自分の心に区切りをつけ面接を受ける。
しかし、「夢はかなえるもの」という近藤(星野知子)の言葉を思い出し、夢を捨てきれない自分に気付いた波美は、採用辞退を願い出て社長(板東英二)を激怒させてしまう。自己嫌悪で帰りのバスの中でも涙が止まらない波美。いたたまれずバスを降りたとき、お遍路をする青年(大東俊介)と出会う。会話がかみあわないまま真夜中の山中を歩き続ける2人。なんと青年は11年前に一緒に海ガメを見た山田勝乃新だった。
翌日、勝乃新が残していった遍路宿ランキング本で、はまもと荘が酷評されているのに憤った波美と哲也(石黒賢)は大阪の出版社に乗り込み、そこで同じく文句を言いに来ていた徳島のゾメキトキメキ出版社の社長兼編集長・吉野鷺知(室井滋)と出会う。吉野の勢いに乗せられた波美が、ゾメキで働くことに…。