エンビート社の御曹司として会社の常務に就任し順風満帆の人生を送っていた一条稜英。 ある日突然の事故に遭い意識不明の状態になってしまう。 一方“次の派遣先が決まっていない”と突然通告され、人生どん底の森川奈津実。失意の中、夜道を歩いている奈津実の頭に設置工事中の大きな“だるま”の立体看板が落ちてくる。 同日・同時刻に別々の場所で事故にあった2人。この瞬間から交わるはずのなかった2人の運命が大きく動き出す。 2週間意識を失ったまま生死をさまよっていた奈津実がようやく回復して自宅に戻ると、そこには事故で意識不明の重体のはずの稜英の姿が! 稜英と奈津実の運命をつかさどる死神から2人が与えられた時間は49日間。生きながらにしてゴーストとなった稜英の事故の真相を探るために奈津実はエンビート社に社員として潜入する。 稜英の事故、出会うはずのない2人の出会い、死神の存在。切なくミステリアスな2人の物語が幕を開ける。
稜英の事故の真相を探るために、エンビート社へ潜入して新商品開発のプロジェクトメンバーとして働くことになった奈津実。ゴーストとなった稜英との奇妙な共同生活や新しい職場に不慣れで、戸惑うことばかりの奈津実の前に現れたのはかつて稜英の秘書だった萩原基弘。優しく奈津実に接する萩原を見て、稜英の心はざわつくが・・・。 一方、エンビート社代表の工藤琉生は専務で稜英の姉である一条叶恵を呼び出し、稜英の事故原因が過労であると発表して、混乱している会社を早期に落ち着かせることを提案する。 事故の真相解明と自身にかけられたインサイダー取引疑惑を晴らすために、稜英は奈津実の力を借りて、事故前に自分が使っていた常務室に忍び込む。証拠となるUSBメモリを探し出すために監視カメラの画像を確認すると、そこには思わぬ人物の姿が!