高校入学と同時に風邪で学校を一週間休んでいた吉岡ゆいこ(永野芽郁)の元に、まだ会ったことも無いクラス委員長の松原くんから一本の電話がかかってきた。 その第一声から、ゆいこは松原くんの声に強く惹きつけられた。それはクラスメイトであるゆいこの体調を心配しての連絡だったが、ゆいこは思わずその優しい声の響きにドキドキしてしまう。 翌日、ゆいこは身体を引きずって、なんとか初登校を果たす。ところがまだ病み上がりのため、教室に向かう途中の廊下でふらついてしまうと、前から来た男子生徒がそっと体を支え、助けてくれたのだった。 「大丈夫ですか?」 その包み込まれるような優しい声を、ゆいこは間違いなく知っていた。高まる鼓動を押さえながらそっと顔をあげると、目の前に立っている男の子は、なぜか紙袋をかぶっていた…!?
「紙袋をかぶった新入生がいる」という噂を聞きつけて、生徒会長の兵頭誠(竜星涼)が生活指導にやってきた! 生徒会長・兵頭は、松原くん(こえ:櫻井孝宏)が紙袋をかぶっているのは校則違反だと咎め、ゆいこ(永野芽郁)らクラスメイトたちの前で紙袋をとって素顔を見せるべきだと主張する。紙袋を外せない松原くんは大ピンチ!だが、その場に居合わせた学園理事長の娘・緑川玲那(唐田えりか)や、生徒会の瀬島涼一(桜田通)、青山雪(水谷果穂)が間に入ることで、騒ぎは一旦の収まりを見せる。 そんな中、ピンチの松原くんを前に何も出来なかったことで、ゆいこは落ち込む。松原くんのことが気になる一方で、彼のことを何も知らないのだと気付いたゆいこは、松原くんのことをさりげなく観察し始めるのだが…?
緑川玲那(唐田えりか)が紙袋をかぶった松原くんに大胆接近!?2人きりの教室で、松原くんに触れようと、玲那はゆっくり身を乗り出す。いつもとは様子が違うクラス委員2人を、吉岡ゆいこ(永野芽郁)はドアの隙間から目撃してしまう。 それからというもの、松原くんと玲那が話しているのを見かける度に、ゆいこの心はさざ波立つが・・・。
高校の屋上。紙袋をかぶった松原くんが緊張した声色でゆいこ(永野芽郁)に尋ねる。「吉岡さんは知りたいですか。どうして僕が紙袋をかぶっているのか?」。 そんな二人のことを、気が気でない様子の玲那(唐田えりか)が渡り廊下から見つめていた。するとそこへ激ピュア生徒会長の兵頭誠(竜星涼)が通りかかる。玲那は、ゆいこのことが好きなのがバレバレな兵頭を呼び止め、ゆいことのことをたきつける。ところが、それに対する兵頭の返答はまさに激ピュア!不器用ながらも好きな人にまっすぐ向き合おうとしている兵頭のピュアな姿勢に、玲那の心は思わず動かされる。兵頭に感化されたことも手伝って、玲那は松原くんにまっすぐ想いを伝えることを決意する。後ろ手には、松原くんに渡すはずだった新しい紙袋を持ったまま――。 それぞれの淡い想いが交錯する中、松原くんのスマホには玲那からのメッセージが届く。「放課後、お話ししたいことがあります」。果たして…!?
勇気を出して松原くんに手作りのお弁当を渡すことが出来たゆいこ(永野芽郁)。親友のあき(大友花恋)に報告していると、クラスメイトたちの噂話が聞こえてくる。緑川さん(唐田えりか)が松原くんとつき合っているって…本当なのかな? 松原くんはゆいこに対する自分の気持ちに気づく。ところが、それと同時に紙袋をかぶって素顔を隠し、ゆいこと正面から向き合っていないことを後ろめたく思うようになる。そんな中、生徒会・兵頭(竜星涼)から、ゆいこをめぐる、正々堂々とした恋の宣戦布告を受ける。
楽しかった夏休みも終わり、新学期に!ところがゆいこ(永野芽郁)はまたもや風邪をひき、初日から学校を休んでしまう。ゆいこがパジャマ姿のまま身体を引きずってリビングに行くと、そこにはなんと松原くんの姿が!ゆいこのことを心配してお見舞いに来てくれたのだが、予想外の松原くんの訪問で、ゆいこはパニック!思わず松原くんを拒絶し、そのままふらーっと倒れ込んでしまう。 だが翌日には体調も回復し、登校を果たす。2学期のビッグイベント・文化祭で、ゆいこのクラスはカフェをやることに決定。目玉となるメニューは、ゆいこがノートに落書きしていた松原くんクッキー。クラスは盛り上がりを見せるが、ゆいこは松原くんに対して少し後ろめたくて…。 激ピュア生徒会長・兵頭誠(竜星涼)は文化祭で王子様を演じるらしく、衣裳まで合わせのだが、乗り気ではない。瀬島(桜田通)や雪(水谷果穂)の説得には耳を貸さない様子だが、偶然廊下で遭遇したゆいこから「王子様姿がかっこいい」とほだてられると気持ちが一転!やる気が出た兵頭は、是非劇を見に来てほしいと、ゆいこを誘う。 松原くんは紙袋をかぶっている自分を<卑怯者>だと責め始める。
文化祭で、ゆいこ(永野芽郁)と松原くんのクラスはカフェをやることに。 ゆいこと松原くんは、お互いの喫茶店のコスチュームに思わず見とれ、優一(落合モトキ)とあき(大友花恋)に突っ込まれる。 そこに生徒会長の兵頭誠(竜星涼)がゆいこを訪ねて来店する。兵頭は、自分が主演する劇を観に来てほしいと伝え、ゆいこも必ず観に行くと約束をする。 劇の開演まではまだ時間があったので、ゆいこは切らしてしまったコーヒーカップをとりに家庭科室に向かうが、その途中で泣いている迷子を見つける。母親を探しているうちに兵頭と約束した開演時間が過ぎてしまうが、そこに松原くんが助けに現れる。ゆいこは松原くんに子供を預けて、急いで兵頭が劇をしている会場へ向かう。 どうにかクライマックスには間に合い、客席に腰を下ろしたゆいこ。すると兵頭は舞台上からゆいこが来てくれたことに気づく。 激ピュアの兵頭はゆいこが観にきてくれたことで完全にパニックになってしまい・・・。
校内は、文化祭の劇の途中で生徒会長の兵頭(竜星涼)がゆいこ(永野芽郁)に告白したという噂でもちきり!噂を耳にしたゆいこのクラスメイト<松原くん>は気が気ではない。 そんな中、劇を見終えたゆいこは喫茶店をやっている自分たちの教室に戻ってくる。<松原くん>と一緒に紙袋をかたどった松原くんクッキーを販売し始めるも、そこへ兵頭が訪れ、劇を観に来てくれたゆいこに御礼を言う。 文化祭は終わりに近づき、恋が叶うというジンクスを持つ、後夜祭の点灯式の時刻が迫る!
風邪で学校を休んだ松原くんのために、家までお見舞いに向かったゆいこ(永野芽郁)。緊張した指でインターホンを鳴らすと、中から出てきたのはなんと松原くんの弟と、文化祭に来ていた松原くんの幼馴染・カオリ(川栄李奈)だった! しかしそれで困ったのは松原くん。実は、松原くんは、ゆいこよりも早くにお見舞いにやってきたカオリの訪問に対して「病院に薬をとりに行っている」と居留守を使っていた。 今更部屋から出ていくわけにもいかない松原くんは弟経由で、何故か自分の家のリビングで勝手に話し込み始めたゆいことカオリの状況を探るのだが…!? リビングでは、カオリとゆいこが松原くんを巡ってバチバチの一触即発!?と思いきや、天然のゆいこには暖簾に腕押し。カオリがいくら松原くんとの思い出を語っても、ゆいこにはまったく響かない。次第にカオリは焦りだして…!? あき(大友花恋)と優一(落合モトキ)が放課後に商店街のベンチでお団子を食べていると、ゆいこの兄・恭士郎(白石隼也)の姿が。あきは、それまでの会話をいきなり中断し、食べかけのお団子を優一に預け、恋焦がれている恭士郎の元へ。 背後から近づいて恭士郎を驚かせようと忍び寄り声をかけようとしたその時、突然別の女性が駆け寄ってきて、恭士郎に腕をからませた。 そして2人は仲良さそうにそのまま立ち去ってしまう。彼女がいたの…?その場に立ち尽くすあきの後ろ姿を見て、優一は慰めようと近づいていく。だが、いつもとは違うあきの表情を見て言葉を飲み込む…。
松原くんの幼馴染のカオリ(川栄李奈)は、彼の紙袋の下の笑顔に救ってもらったことがあるのだという。松原くんの素顔を知らないゆいこ(永野芽郁)は、そんなカオリと自分を比べてひどく落ち込んでしまう。カオリとの一件があって以来、ゆいこは学校で松原くんと会っても、感情が激しく動いてしまうがあまり、それを隠そうとして逆によそよそしい態度をとってしまうようになっていた。 そして松原くんにしても、ゆいことの間に生まれてしまった溝がもどかしい様子。そんな2人を見て、ゆいこの親友のあき(大友花恋)は、終業式の終わりに教室でクリスマスパーティーを開くことを提案する。そしてクリスマスパーティーの本番、レクリエーションの伝言ゲームで松原くんとゆいこは、たまたま隣同士の席になる。 あきと優一のアシストもあって少しずつうちとけはじめた二人。そして二人はレクリエーションの罰ゲームで買い出しにでかけることに。ところが…!?
冬休みに入り、クリスマスの時に交わした約束どおり、神社にお参りに来たゆいこ(永野芽郁)と兵頭(竜星涼)。そこに松原くんとカオリ(川栄李奈)がばったり出くわしてしまう。 二人はクリスマスに校門前でしていた話の続きをしようと、思い出の神社にやってきたのだった。ぎこちなく4人で神前に向かって歩いていく途中、ゆいこはカオリに宣戦布告をされ、思わず押し黙ってしまう。 一方、松原くんも、兵頭から「正々堂々とゆいこに向き合っているのか」と問われ思い悩む。お参りを済ませ松原くんとカオリは神社を出ていくことに。兵頭とゆいこはおみくじをひいたり絵馬を書いたりして時間を過ごすが、兵頭の眼に映るゆいこは、誰か別の人のことを想っているようだった。 それでも兵頭は意を決して正々堂々とゆいこに自分の気持ちを伝える! 一方、松原くんもカオリの気持ちから逃げず正々堂々と彼女と向き合う決心をする…。
本当の自分を隠した、卑怯者の自分のままじゃ、ゆいこには向き合えないーー!ゆいこ(永野芽郁)への想いが高まる松原くんは、ついに、紙袋をとることを決意する。ところが、いざ紙袋をとろうとすると、手が震えてしまって、うまくいかない。もしも素顔の自分を見たら、ゆいこの心は離れていってしまうのではないだろうか…? 不安な気持ちでいっぱいの松原くんが中庭のベンチに腰かけていると、生徒会長の兵頭(竜星涼)が姿を現す。