うぬぼれ (長瀬智也) は、周囲の勧めで図書館に勤務する 藤沢知世 (光浦靖子) と見合いをすることになった。知世は警視庁の実力者の娘だが、写真を見る限り美人とは言い難い地味な女性。しかし、身を固めて公務に専念すると決意したうぬぼれは、上京した母・千鶴子 (竹下景子) と共に見合いへ行く。すると、見合いの席に乱入した 葉造 (西田敏行) と千鶴子が、福島県警の退職金の件で揉めに揉めてしまう…。
「 あんな地味な女性にときめくはずがない 」 と思っていたうぬぼれだが、実際に会ってみると、写真ではかけていなかったメガネをかけた知世には不思議な魅力があった。しかも気配りができ、知識が豊富な彼女は、今まで好きになった女性には無い何かがあると感じてしまう。
ちょうどその頃、世田谷通り沿いで5件の連続放火事件が発生した。早速、うぬぼれたちは消防員の 宇野 (猪野学) と共に捜査を始める。宇野によると、火災現場はいずれも留守宅で殺人目的ではないこと、また現場にはダーツの矢が残されているという共通点があるという。うぬぼれは火災現場のひとつで、知世が勤務する世田谷通り図書館の本が焼け焦げて残っているのを発見し…。