自治党の議員、青木拓男 (浅野和之) が世田谷区の自宅で自殺した。彼には政治献金疑惑が浮上しており、正式な捜査が始まる矢先のことであった。
そして、青木の妻で元アナウンサーの たまえ (樋口可南子) が夫の選挙区から出馬を表明。立候補に至った経緯や、夫の政治献金疑惑への関与については明らかにされていないが、夫の意志を継いで立候補したたまえに世間の目は同情的になっている。
そんなある日、うぬぼれ (長瀬智也) の側をたまえの選挙カーが通り過ぎた。スピーカー越しに聞こえるたまえの声にうぬぼれの体が反応。例によって一目惚れで“運命の女性”と思い込むうぬぼれだが、「 自分が好きになるということは… 」 と、夫の自殺が偽装ではないかという疑いが生まれるのだった。警備という名目でたまえにまとわりついていつうちに、うぬぼれはたまえの秘密に気づいてしまい…。