15年前の2月14日に夫を殺し、現在も整形しながら逃亡を続ける茗荷谷かよ子。事件は時効成立まで残すところ3日となり、総武署内でも容疑者逮捕に全力を注ぐよう通達が出るが、みんな半ば諦め気味。一方、霧山(オダギリ ジョー)はニュース番組の中で、時効を迎えた別件の被害者の母親が「時効」そのものに対する疑問を訴える姿を見て心が痛み、趣味の時効事件捜査に嫌気がさしてしまう。そんな折、友人と一緒に万引きしようとした女子高生・真弓(吉高由里子)と遭遇。説教した後に彼女らが盗んだ品をそっと返そうとした霧山は、店主から万引き犯と間違われるが、三日月(麻生久美子)や十文字(豊原功補)も巻き込み、どうにか誤解を解く。
霧山(オダギリジョー)は、総武市のビバリーヒルズと呼ばれる高級住宅街・甲府町で起きた、悪徳不動産会社社長・東吉田真一(二階堂智)の殺害事件を捜査することに。事件当時、室内が荒らされていたため強盗目的の殺人との線も浮上したが、被害者に恨みを持つ人間が多すぎて捜査は難航。焦った捜査班が第一発見者のメイド・佐伯多美子(松田美由紀)に自白を無理強いしたことで、社会的問題にもなった事件だ。霧山はさっそく三日月(麻生久美子)を連れて、事件現場となった東吉田家へ。しかし、霧山は被害者の妻・美幸(麻生久美子・二役)の母・八重(加藤治子)から事件当日の話を聞いている最中、とんでもないアクシデントが起こり、入院するハメになってしまう。
時効になった事件を“趣味”で捜査する男・霧山修一朗(オダギリジョー)はある日、総武警察署の食堂で働く女性から、冷蔵庫に入れっぱなしになっていた遺留品の箱を預かる。それは箱に書かれた「要玲蔵(かなめたまぞう)」という文字を誰かが「要冷蔵」と読み間違え、時効を迎えてから10年にもわたって冷蔵庫に保管していたものだった――。要玲蔵(村松利史)とは、乱れた女性関係から「総武のウタマロ」と呼ばれた男。何を隠そう、彼の元愛人で新興宗教「阿修羅の水」の教祖・神沼絹枝(伊勢志摩)が25年前、水産加工会社の冷凍倉庫で凍死しているのが見つかったのだ。監視カメラは絹枝が倉庫に入る姿をとらえていたが、その直後、無人にもかかわらず倉庫が外から施錠されるという奇怪な現象が発生。最重要被疑者であるウタマロも、絹枝とほぼ同時刻に自宅で一酸化炭素中毒死していたため、事件は迷宮入りしてしまっていた。刑事課の新人刑事・彩雲真空(吉岡里帆)もバリバリに興味を示す本事件を調べることにした霧山は、助手の三日月しずか(麻生久美子)を従えて捜査を開始。絹枝の娘で、ウタマロの妻でもあった「阿修羅の水」の2代目教祖・神沼美沙子(小雪)のもとを訪れる。だが、美沙子はやけに霧山へ関心を寄せるも、事件の話に関しては雲を掴むような反応で…!? やがて霧山は、「阿修羅の水」の信者・花崎新一(六角精児)がずっと好きだった美沙子のために2つの事件の共犯者になった…との仮説を立てる。と同時に遺留品のひとつ、“謎の番号が記された手書きメモ”がどうも引っかかり…。
新人刑事・彩雲真空(吉岡里帆)や鑑識課の若きエース・又来康知(磯村勇斗)も夢中になっているミステリー作家・日下部秋斗(向井理)。“ミステリーの貴公子”ともてはやされる彼は、小説を出せばすべてベストセラー、おまけに写真集やCDまで出すなど、アイドル的人気で世を席巻している。そんな彼には、時効になった事件を“趣味”で捜査する男・霧山修一朗(オダギリジョー)が思わず興味を抱く過去があった。実は秋斗の父で、有名ミステリー作家だった日下部光晴(古舘寛治)は25年前、自宅の書斎で発生した密室殺人事件で死亡。やがて庭から凶器のナイフが見つかり、殺人と目されたが、完全密室のトリックも犯人も解き明かすことはできず、事件は時効を迎えていたのだ――。当然のごとく、霧山はこの事件を調べることに。助手の三日月しずか(麻生久美子)だけでなく、色めき立った彩雲や康知にまで付き添われ、秋斗のもとを訪ねる。すると秋斗は自ら、霧山の捜査に協力すると言い、今も事件発生時のまま保存してある書斎へ案内。事件現場の状況や、父への尊敬の念、そして自分にはすでに密室の謎が解けていることなどを、とうとうと語る。だが、霧山は秋斗が嘘をついていると直感。だが、どの発言が嘘なのかまでは特定できず…!?そんな中、霧山は秋斗の担当編集者・芝浜保(マギー)から、秋斗と光晴の親子仲が最悪だったという情報を入手。さらなる謎解きの手がかりをつかもうと、再び秋斗を訪ね、即席推理を披露する。ところが、それが“嘘の推理”であることを、秋斗はまんまと見破ってしまい…!
霧山修一朗(オダギリジョー)はある日、“婚活の女神”と呼ばれる凄腕婚活アドバイザー・琴吹町子(中山美穂)に関する話に興味を抱く。なんでも町子が婚活の技やマナーを伝授するセミナーのプレミアム会員は、ほぼ全員が結婚。結婚できなかったのは時効事件で殺された女性だけらしいのだ!その事件は25年前、新たに結婚が決まった3人の女性会員とその婚約者たちを祝うバーベキューパーティーの最中に起こった。なんと参加者の後藤紗良(安藤聖)が遺体となって発見されたのだ。凶器に使われたのは、紗良の婚約者・城崎公彦(別所哲也)が会場に持参したナイフセット。しかも、犯人はなぜか殺傷能力の低いハサミと小型ナイフをわざわざ選んで使っていた…。当時、城崎が紗良にののしられていたという目撃談もあり、容疑の目は城崎へ向けられることに。だがその矢先に町子が、事件発生時刻に城崎と2人きりで話していたと証言。結局、事件は時効を迎えてしまったという。 さらに、この事件にはもうひとつ奇妙な点があった。現場に被害者のダイイングメッセージと思われる「MISTAKE」の文字が残されていたのだ。その写真を見た刑事課の彩雲真空(吉岡里帆)は、「S」の筆跡だけが妙に太いことに気付く。さらに、町子と城崎が今では夫婦だということも分かり…!“アリバイ証言者と被疑者の結婚”という現状に引っかかった霧山は、町子から話を聞くため、助手の三日月しずか(麻生久美子)と共にセミナーの無料説明会へ。だが、事件解明の手がかりになる話は聞き出せず…。そんな中、不意に霧山は町子からデートに誘われることに。しかも町
長回し1カットで撮影した異色のゾンビ映画『ロマンティックを止めるな』が、25年ぶりに同じキャスト&スタッフでリメイクされることに! この話題に刑事課の彩雲真空(吉岡里帆)は異様に興奮。一方、先輩刑事・十文字疾風(豊原功補)は渋い顔をする。というのも元祖『ロマ止め』は、撮影中に監督・唐沢浩一郎(津田寛治)が殺される事件が発生。十文字らの捜査もむなしく、時効を迎えたのだ。この事件を“趣味”で調べることにした霧山修一朗(オダギリジョー)は助手の三日月しずか(麻生久美子)と共に、まずは映画のマスターテープを鑑賞。映画は棺を開けた主演女優・折原千香子(中島美嘉)の驚愕の表情で終了するのだが、なんとマスターテープにはその直後…棺の中から唐沢の刺殺体を発見し、混乱する現場の様子も記録されていたのだ! 当時、現場には唐沢の筆跡で「俺は自殺する」と書かれた台本もあったが、警察は傷の痕などから他殺と断定。前夜には千香子が唐沢に向かって「殺してやる!」と叫ぶ姿も目撃されていたため、疑惑の目は千香子に向けられた。だが、ここで捜査に大きな壁が立ちはだかる。実は、唐沢は映画の冒頭に出演。つまり、殺されたのはカメラが回り続けていた70分の間ということになる。しかし、千香子が映画のフレームから消えたのは3分間のみ…。この“空白の3分間”に犯行を完遂するのは不可能と言っても過言ではなかった。霧山はさらなる捜査のため、ゾンビエキストラのオーディションを経て、オリジナル版とまったく同じ場所で行われるリメイク版の撮影に参加。やはり千香子が一番怪しいと考え、検証を
刑事課の彩雲真空(吉岡里帆)はある日、SNSで知り合った“親友”・夏歩(趣里)から“ある時効事件”の捜査を依頼される。何を隠そう、夏歩の父親は“伝説のコント師”と呼ばれた超人気お笑いコンビのメンバーで、1994年にラジオの生放送中に死亡した村瀬ベルギーワッフル(水川かたまり)。極度のアレルギー体質だった村瀬の死因はアナフィラキシーショックで、実際に胃の中からソバの成分も検出されていた。しかも村瀬は当時、相方・栗原くりごはん(鈴木もぐら)との関係が最悪の状態。よって栗原による意図的な殺人も疑われたが、生放送中の犯行は不可能であり、“衆人環視の中で起きた密室殺人事件”は犯人不明のまま時効を迎えていた――。しかし、夏歩は栗原が犯人だと確信。栗原の話になると、普段のかわいい女子っぷりから想像もつかない邪悪度MAXな顔を見せるほど、憎悪の念を日々ふくらませていたのだ! そんな“親友”のために一肌脱ぎたくてたまらない彩雲は、霧山修一朗(オダギリジョー)に相談。興味を持った霧山は助手の三日月しずか(麻生久美子)や、意外にもお笑いに詳しい同僚・サネイエ(江口のりこ)も巻き込み、“趣味の捜査”を開始することに。ひとまず事件当日のラジオ音源を聴いてみると、お世辞にも面白いとは言えない栗原の持ちギャグを、突如繰り出そうとする村瀬の様子が残されており…!?ところが夏歩は、村瀬が栗原のつまらないギャグを言うはずがないと主張。一方、村瀬の死因がどうにも引っかかる霧山は、密室の中にいた唯一の人間である栗原に話を聞こうとするが…。
エンターテインメント重視のプロレスを取り入れるというCEO・枕木葵(寺島しのぶ)の英断で、倒産寸前の状態から人気プロレス団体へと成長した「気合プロレス」。実はこの成功劇の途中には、世が騒然となる事件が起こっていた。それは25年前――看板選手の丸山真剣(佐々木大輔)がチャンピオン・土倉髑髏(男色ディーノ)に挑み、ベルト奪取に成功した「気合プロレス」タイトルマッチでの出来事。会場が沸きに沸く中、葵がトロフィーを渡そうとすると、丸山が立ったまま息絶えていることが判明したのだ! 死因は頭部強打による脳内出血。遺体の頭部を調べたところ、試合前に負ったと思われる「3」の形に似た奇妙な傷跡があったため、本件は殺人事件として捜査されることに…。土倉、葵、現在はシューレス猿又(柳葉敏郎)と名乗っているレフェリーのレッドシューズ猿又、高原本気(HARASHIMA)ら所属レスラーが疑われたが、真相は解明されず、時効を迎えてしまっていた。この事件を“趣味”で調べることにした霧山修一朗(オダギリジョー)と助手の三日月しずか(麻生久美子)は、最近プロレスにハマッている新人刑事・彩雲真空(吉岡里帆)に案内され「気合プロレス」を訪問。葵と事件について話した霧山は、丸山のことを話すときに出る“ある口癖”が引っかかり…。その矢先、今では「気合プロレス」のエースである高原が丸山の弟子だったこと、さらに丸山が高原以外のレスラーを一方的に敵視していたという内部情報が浮上。霧山と三日月も彩雲に続いて「気合プロレス」の一般練習生となり、外からはなかなか見えない人間関係を探り始める。すると、丸山が葵ともたびたび衝突していたことが判明。だが、葵はその件についてはだんまりを決め込むばかりで…!? そんな中、新たな疑惑を招くような言葉が、高原から飛び出す――。
最近ツイてない三日月しずか(麻生久美子)は、うっかり霧山修一朗(オダギリジョー)のメガネまで壊してしまって大焦り。そんなとき、新人刑事・彩雲真空(吉岡里帆)らが大流行中だという「開運メガネ」をかけ、「効果絶大らしい」と勧めてきた。ビビッときた三日月は霧山に「買いに行こう」と誘いかけるが、霧山は微妙な反応…。ところが、この開運メガネを売り出した「桃瀬メガネ」のカリスマ社長・桃瀬多恵子(檀れい)が“ある時効事件”と関係がある人物だと聞くや俄然、興味を示しだす。その時効事件とは…桃瀬の夫で、メガネがトレードマークの一発屋歌手・蝙蝠ユキオ(前野健太)が、ワンマンライブの開始直前に殺された事件。現場には「犯人はメガネ」という血文字のダイイングメッセージが、そして蝙蝠の胸にはつなぐと平行四辺形になる“奇妙な4つの穴”が残されていた。だが、凶器が特定できないばかりか、疑わしき関係者は全員メガネをかけており、捜査は難航。当時はメガネをかけていなかった多恵子には疑いがかかることもなく、事件は時効を迎えてしまっていた…。この事件を“趣味”で調べることにした霧山は、三日月と共に多恵子のもとへ。多恵子は自分のことを「本当はツイてない女」と言い、実際に目の前でツイてない出来事が多恵子に次々と降りかかる。だが、霧山はどうにも懐疑的で…。そんな中、蝙蝠が売れてから調子に乗り、健気に支え続けてきた多恵子という妻がいるにもかかわらず、愛人を12人も作る“13股ライフ”を満喫していたとの証言が浮上! さらに多恵子とは別に、被疑者となりうる人物も新たに浮かび上がってくる。そんな中、鑑識課の又来康知(磯村勇斗)が“ある場所”に“意外な人がいる”と、霧山に電話を寄越し…!?
総武署の時効管理課に、いきなり外国人が現れた。その正体はFBIの人間。なんと、霧山修一朗(オダギリジョー)の力を借りたい事件が発生したため、アメリカへ連れ戻しに来たというのだ!一方、霧山は24年前の時効事件を“趣味”で捜査し始める。それは高校の屋上から、高飛び込み部のコーチ・祷巫女彦(少路勇介)が飛び降りて死亡した事件。屋上にはほかに誰もおらず、自殺と考えるのが妥当だが、本件にはどうにも不可解な点があった。というのも、ある生徒が同級生・味澤宙夫(染谷将太)に、祷の飛び降りを予言していたのだ。その生徒とは高飛び込み部の元エース・雨夜翔太(山﨑賢人)――現在、的中率抜群な予言者・スピリチュアル雨夜として活躍する人物だった!事件の1年前、高飛び込みの練習中に事故で心肺停止状態に陥るも、奇跡的に蘇生して以来、未来が見えるようになったという雨夜。だが、祷に自殺の動機がまったくない点と、そんな祷の飛び降りを雨夜が予言していた点が引っかかった霧山は、雨夜本人から話を聞くことに。だが話の途中、霧山は同行した助手・三日月しずか(麻生久美子)の様子が何やらおかしなことに気づき…!?その後、事件発生時の担当刑事を訪ねた霧山と三日月、刑事課の彩雲真空(吉岡里帆)は不審な話を耳にする。祷の財布には、飛び降りた日に受け取る予定だったバースデーケーキの予約票が入っていたというのだ。しかも、ケーキプレートの文字から、誕生日の主役は高飛び込み部の部員・朝霞鈴音(二階堂ふみ)だと判明したという。さらに刑事は、蘇生後にPTSDを患っていた雨夜と、彼の担当医だった心理学者・只野教授(松重豊)との間に何かあったのでは…とも疑っていた!ますます深まる謎――。その矢先、鈴音が霧山を訪ね、“あるもの”に真実が封印されていると告げ…。
時効になった事件を“趣味”で捜査する男・霧山修一朗(オダギリジョー)――あの伝説の男がFBIに派遣されてから12年が経ったある日、ふらっと総武警察署の時効管理課に帰ってきた。しかも舞い戻るや、霧山は24年前に発生した「浦島ガソリンスタンド火災事件」に興味を抱く。寂れた港町・浦島町のガソリンスタンドが全焼した上に大爆発を起こし、焼け跡から損傷の激しい焼死体が見つかった、この事件…。警察は当時、死体が握っていた制服のボタンや体格などから、犠牲者は元アルバイトの高校生・沢村浩司と断定し、事故・殺人・自殺の可能性も含めて捜査したが、真相は闇に覆われたまま。くしくも9年前、殺人の時効が廃止されるわずか1日前に時効を迎えていた――。 日本に戻ってきたところで特にやることもない霧山は、この事件を調べてみることに。霧山への恋心が再燃した交通課の三日月しずか(麻生久美子)も、下心をちらつかせながら、趣味の捜査のお手伝いを名乗り出る。さらに新人刑事の彩雲真空(吉岡里帆)も刑事課という自分の本業は二の次で、時効事件の捜査に首を突っ込んでくるのだった。そんなこんなで週末、霧山と三日月は事件の情報を集めるため浦島町の交番へ。焼死体が見つかった部屋が当時空き部屋だったこと、沢村の母・加奈子(余貴美子)や離婚した父・新一の現在の消息が不明であることなど、新情報を得る。しかも、判明したのはそれだけではなかった。先日、九品仏さやか(菊地凛子)というライターが交番に現れ、事件のことを聞いていったというのだ! なぜ九品仏が自分たちと同時期に同じ事件を調べているのか気になった霧山は、すぐさま本人と接触。すると、九品仏が追っているのは沢村の事件ではないことが分かる。なんでも彼女は“71歳にして40代の肉体を持つ男”として大人気のタレント・美魔王藤原(武田真治)の年齢詐称を疑い、過去を追って浦島町に行ったというのだ。しかし、九品仏の何気ない言動からふと、沢村の事件と美魔王の関連性を疑った霧山はさらなる捜査を敢行。やがて“驚愕の真相”が浮かび上がる…!