意識不明の状態で発見され、東城医大に運び込まれた速水(西島秀俊)と佐々木(堀部圭亮)に騒然となる救命チーム。まもなく速水は意識を取り戻したが、佐々木はナイフで胸を刺される致命傷を負い、すでに死亡していた。2人に何があったのかを聞き出そうと速水を問い詰める白鳥(仲村トオル)。速水は、佐々木から寺内(でんでん)に大量の鎮痛剤を投与したと告白されたことを明かしたが、それ以外のことは何も覚えていないという。 その夜、速水は佐々木からナイフを奪ったことを思い出し、「佐々木を殺したのは俺かもしれない」とつぶやく。田口(伊藤淳史)らは衝撃を受けるが、その直後、速水はけいれんを起こして再び意識を失った。そんな折、ビルから落下した看板の下敷きになり、頭部を打撲した女性が救命救急センターに搬送されてきた。その患者は、鴨志田(本田博太郎)や佐々木が通っていたクラブのママ・彩子(麻生祐未)だった。 佐藤(木下隆行)や和泉(加藤あい)、長谷川(戸次重幸)ら救命チームは速水の異常に気を揉んでいた。発熱や頻脈が続き、けいれんまで起こす速水の症状は、単なる過労によるものとは思えない。そのうえ、速水の口から佐々木の殺害をほのめかすような言葉が飛び出したことに激しく動揺していた。 そんな一同に白鳥は、速水が佐々木、さらに寺内まで殺害した可能性があると告げる。寺内と佐々木はメディカル・アソート社の療養施設の予定地が土壌汚染された危険な土地だったという秘密を知っていた。療養施設の建設にこだわっていた速水が自らの目的を遂げるため、秘密を守ろうと2人