病棟の廊下で倒れていた寺内(でんでん)の呼吸はすでに停止していた。佐藤(木下隆行)は手を貸そうとする速水(西島秀俊)を遮り、和泉(加藤あい)、長谷川(戸次重幸)ら救命チームのメンバーだけで蘇生させようとする。しかし、懸命な救命処置も空しく、寺内は息を引き取ってしまう。 白鳥(仲村トオル)は寺内の死因に疑問を呈する。末期ガンとはいえ、数時間前まではしっかりと意識もあった寺内の病状が、これほど急激に悪化することは考えられない、と。そんな中、田口(伊藤淳史)が点滴装置に異常を発見。短時間で大量に注入すれば呼吸停止の危険もある鎮痛剤が、規定の10倍もの量で投与されるよう設定されていたのだ。「このチームの誰かが注入量を間違った。寺内さんの死因は医療ミスの可能性がある!」と指摘する白鳥の言葉にショックを受ける一同。