信玄は正室・三条の死後も、休むことなく駿河平定を急ぎました。そして、子・勝頼を城に迎えました。そんな折り、将軍家から「早急に京に上れ」との書状が届きます。その夜、信玄は、弟・信繁戦死の夢を見ました。輝虎(謙信)もまた、そのことを思い出していました。両雄は見えぬ相手に、自分の生き方を語るのでした。