和睦(ぼく)を結んだ諏訪家に内紛が起きました。晴信(後の信玄)は妹・禰々と亡き諏訪頼重の嫡男・寅王を旗印として擁立しました。紺地に金文字の「風林火山」と、赤地に金箔の「諏訪大明神」の旗をはためかせた雄壮な武田軍は、正義のために戦う軍勢として騎馬隊の地響きを轟(とどろ)かせて諏訪に入ります。