神林恵(貫地谷しほり)の職業はフリーライター。彼氏いない歴五年で、三十歳の誕生日を控え、そろそろ結婚に焦りを感じ始めている。
恵はある日、懇意にしている編集者・伏見裕子(安藤玉恵)から、ウェブサイト内での連載を持ちかけられる。それは、応募者の独身男性が提案する店で、「食事をしながら口説かれよう!」という新企画だ。
ギャラの大半を外食(しかもひとり飯)につぎ込み、飲食店に関する膨大な知識量を持つ恵は、「タダで美味い飯が食える!」と、これを快諾。こうして、「『女くどき飯』~私をゴハンに連れてって~」という見出しの下、相手男性の募集が始まる。
初回のお店は、極上ワインとドライエイジングビーフのグリルが楽しめる銀座の高級レストラン。現れたのは、大手広告代理店勤務のデキる営業マン・藤崎修司(福士誠治)だった。