マキ(谷村美月)は、顔中に包帯を巻いた女・畑中友子(木南晴夏)から恋人・秋山光博(金子貴俊)の理想の女性を演じ、彼を夢中にさせて欲しいと依頼される。1年前、友子はゴッドハンドと呼ばれる下川医師に整形手術をしてもらい、名前も“真島裕美”に変えて、秋山と付き合い始めたという。だが、2ヵ月前にひったくり犯と揉み合いになった拍子に車に轢かれ、その時受けた顔の再建手術で整形前のフツーの顔に戻ってしまった。友子は整形した事を知らない秋山とは付き合いを続けられないと思い詰め、「美しかった自分の顔を諦めさせて欲しい」とマキに依頼してきたのだ。
友子は1年前に他界した親友の松下葉月(入来茉里)が秋山と交際していた事をマキに打ち明ける。ずっと秋山の事が好きだった友子は彼好みの顔に整形。裕美として秋山に近づき交際が始まったのだ。
マキは友子の指示に従い、秋山好みの女性に扮して接触を試みる。裕美と秋山が待ち合わせている場所に現れたマキは秋山の目の前でモンゾウ(山本耕史)にフラれる芝居をした後、裕美が現れずに落胆する秋山に声をかける。マキはチケットが余っていると秋山を誘って一緒に舞台を観に行く。それは秋山が大好きな舞台だった。マキは友子の指示通りに彼好みの女性を演じ、秋山はマキに好印象を持つ。2人は連絡先を交換して別れ、マキがお礼のメールを送ると、秋山はすぐにデートに誘ってくる。デートでも友子の指示通りに彼好みの女性を演じるマキ。すると秋山は10歳の時、母親が家を出て行ったと身の上話を始める。母親は血の繋がっていない義理の母で、秋山はニセモノが